浜村渚の計算ノート8と1/2さつめ つるかめ家の一族@青柳碧人 [読書]
浜村渚の計算ノート 8と1/2さつめ つるかめ家の一族 (講談社文庫)
- 作者: 青柳 碧人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/07/13
- メディア: 文庫
読了
もうタイトルからわかるとおり、「つるかめ算」と「犬神家の一族」をもじってますね。
1/2がつくのは長編で、黒い三角定規とは直接関係ない話。
話は始祖を等しくする鶴ノ森家と亀倉家の二つの場所で同時進行していく。なので亀倉家のストーリーテラーはいつもの通り武藤くんなのだが、鶴ノ森家のストーリーテラーは大山あずさが行っていく。浜村渚は鶴ノ森家にいて、亀倉家で連続殺人事件が起きていく。この連続殺人が数え歌に倣って行われるわけで、これは犬神家ではなく「悪魔の手鞠歌」だよね。
亀倉家では遺産相続から、その相続人の連続殺人へと話が進むんだけど、遺言で息子たちには遺産がない。流水算、年齢算、時計算が事件の鍵を握っている。。方程式を使ってはいけない村という設定は、小学生の塾講師経験から来ているそうです。渚は行列を使ってたけど、やり方覚えてないや。
渚のいないところで武藤はどうやって答えを導き出すのか。犯人は、トリックは、動機は、遺産の行方は。2つの物語が一つになる時に、新たな事実が告げられる。
ところで、渚のシャープペンシルとノートはどうなったのだろう?
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