かがみの孤城@辻村深月 [読書]
読了
2年前にも読んだ本。珍しく2回目の登場です。
この前舞台を見て、原作を読み返したくなった。本のいいところは、簡単に前に戻って確認できるところと、自分の想像力を働かせるところ。
今回はすでに読んでいるし、芝居も見ているから、伏線も結末も全部知っている。例えば本しか読んでいなければオオカミさまの正体はラストまでわからない。ところが、舞台版ではオオカミさまは石森美咲が演じていて、キャスト表には「ミオ…石森美咲」となっている。この時点でオオカミさまがミオだとわかってしまう。せめてキャスト表に「オオカミさま…?」ともう1人分入っていれば多少ごまかしにはなったかもしれないけど。実際、最初に読んだ時は喜多嶋先生がオオカミさまだと思ってたもの。
その喜多嶋先生も、マサムネ、フウカ、ウレシノと会ったシーンを舞台でやっていたら、年齢の違いが一目瞭然だっただろう。そこからトリックがわかってしまう。喜多嶋先生はスバル以外の生徒と関わることになるのだから。
スバルとマサムネの関係は本と舞台では逆になっていた。本ではマサムネがゲームクリエーターの名前を口にした時にスバルが反応していたけど、舞台ではスバルが本名を言った時にマサムネが反応していた。
アキが制服で城に来た日が、オオカミさまがアキを救った日なんだよね。
こうやって舞台でやったシーンと本を読みながら確認して行くと、よく2時間にまとまったなぁと思う。一人ひとりのエピソードが簡略化されているし、カットされたシーンも多いんだけど、読み返すと綺麗に繋がるもんね。
スバルとミオの別れから、アキのその後を語るエピローグは涙があふれっぱなしでした。前に読んでいるのにね。
それにしても、本の文字が見づらいお年頃になってきました。
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