猫と針＠i-LIMIT

　１２時開演　アトリエファンファーレ東新宿　自由席

　演劇集団キャラメルボックスの役者石原善暢プロデュース第一弾。
　１１年前に演劇集団キャラメルボックスが上演したこの作品。石原くんと前田綾ちゃんが再登板。昨日は綾ちゃんの旦那の細見くんの芝居を久し振りに見たけど、綾ちゃんはいつ以来だ？
　そんなわけで、一度見ているはずなのに、ほとんど記憶に残っていないストーリー。
　高校映画研究会の同窓生４人が映画監督になったタカハシに「エキストラになって欲しい」と頼まれて集まった。奇しくも同窓生オギワラの葬儀の日と重なった。久しぶりに会った５人は、誰かが席を外すと不在の人物についての憶測を話し出す。
　そして１５年前、高校の文化祭の準備で起きた事件に話が及ぶ。その事件の真相は。なぜここに５人は集まったのか。
　結局謎は解けたんだかとけなかったんだかよくわからない。たぶんフィルムを持ち去ったのはオギワラということになるのだろう。
　高校を卒業して１５年。三十路になれば家族や職場でのポジションもきつくなる。たぶんこの話は二十代以下の人が見てもよくわからないんじゃないかな。何のために、誰のためにこうして毎日あくせくして働いているのか。この歳になるともう惰性でしかない気もする。自分の存在価値をどこに見いだすのか。記憶ではなく、記録として残さなければいけないのか。その記録は誰が紐解くのか。難しいよね。
　あの狭い空間で、こんな濃厚な芝居が見られるのはなかなかないですね。綾ちゃんの飄々とした演技。久し振りに堪能させていただきました。
　石原くんが次にどんな作品を、どんな役者で上演するのかも楽しみです。
　#猫と針

　今日のYWP、5590歩。
　ある意味密室ものなんですよね。

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