エスカレーターは乗り物です

　急いでいるとじっとしていられなくなる。
　新幹線に乗っていても、最後尾から先頭車両までダッシュしてしまう。（昔そんなお芝居もありました）
　飛行機が早く着かないかと機内で飛んでしまう。（飛べるのか？）
　渋滞にはまった車から飛び降りて走り出す。（ドラマなんかでたまにあるか）
　でも、それで目的地に早く着けるかというとそんなことはない。
　ところが、なぜかエスカレーターだと違うんだなぁ。わざわざ歩く人のために空間を作らなければいけないという間違った風潮がある。
　昔漫才のネタに、「山手線の車両を全部繋いで、グルグル回せばいい。急ぐ人は走っていけば早く着く」というのがあった。まさにエスカレーターと同じ発想。でも誰もそんなことしないよね。
　エスカレーターは乗り物なんだから、乗っていれば目的地に着く。そこでじたばたしても始まらない。走りたければ階段を使えばいい。
　なんでこんな簡単な理屈がわからないかなぁ。